2023年 7月入選作品 (2023年  6月応募分から) <順不同>

自 由 吟

予報士の指示にしたがう日々の服 浅見忠司 (東京都三鷹市・76歳)
天気より美人予報士気にかかる 加藤佑子 (東京都調布市・76歳)
雨降って固まらないで泥沼に 長崎正子 (東京都三鷹市・78歳)
昭和歌謡深夜流れて齢還る 千原喜美江 (東京都豊島区・81歳)
ナツメロが思い出させた貸した金 山登爺 (福岡県春日市・70歳)
青春の秘密ボケたか漏れ始め 山田 明 (千葉県印西市・72歳)
ワープロに勝った手書きのラブレター 長野 晃 (奈良県奈良市・83歳)
目の周りだけが得意になる化粧 木村行吉 (名古屋市中区・71歳)
案の定マスク美人に騙された ひぐちいちおう (埼玉県上尾市・64歳)
連れ添って汗と涙の五十年 杉山鈴谷 (東京都豊島区・87歳)
知恵がつき流す涙は空涙 坂本孝子 (東京都豊島区・88歳)
孫ディナーペットはご飯わしはエサ ひー君 (神戸市北区・63歳)
スクランブル当たらず人が流れてる 笠原たかし (東京都豊島区・81歳)
風船の空気が抜けて僕の顔 はぐれ雲 (東京都西東京市・73歳)
ボケてない薔薇が漢字で書けたもん 正能照也 (福岡市南区・76歳)
出掛けては待つ妻笑顔探してる ぺんだこん (東京都大田区・63歳)
値上げした回転ずしに音を上げる 鴨井喜子 (福島県会津若松市・76歳)
物価高いつも懐クールビズ 横手敏夫 (埼玉県南埼玉郡・69歳)


課 題 「 スマホ 」  

スマホには敷居が高く手が出せぬ うどん人 (香川県綾歌郡・64歳)
スマホでは小5の孫が鬼教師 荘子 隆 (宮崎県宮崎市・72歳)
孫たちに絵文字使ってほめられて 青葉太郎 (岐阜県可児市・77歳)
誕生日スマホデビューの爺と孫 隼 人 (横浜市瀬谷区・59歳)
シワ寄せてスマホ操るバギーの児 岡本充敏 (東京都大田区・59歳)
先輩に聞かずスマホにまずは聞く 風間なごみ (山梨県甲府市・83歳)
歳とると電話とメールだけでよい 藤田とみ子 (東京都千代田区・82歳)
毛嫌いも何時の間にやらスマホ様 萬國谷慶子 (東京都江東区区・73歳)
電車内スマホで消えた本の虫 亀津房子 (東京都大田区・67歳)
若者よスマホを捨てよ街に出よ 山岸由美子 (東京都中央区・66歳)
電車内寝てない人は皆スマホ 石田達夫 (千葉県市原市・65歳)
そこのけそこのけ歩きスマホのお通りだ 長島秀治 (千葉市中央区・86 歳)
階段をながらスマホで踏み外し 二束三文 (東京都豊島区・81歳)
船盛へ箸より先にスマホ持ち 藤井敬三 (東京都稲城市・82歳)
バーチャル登山スマホで出来る高尾山 國定伊代子 (東京都千代田区・77歳)
コロナ禍の孤独スマホに癒されて 中井萬里子 (東京都千代田区・75歳)
出番なきアプリ並んでアクビする 高橋和子 (東京都品川区・86歳)
着信音かと手にとれば空耳 小林寿美 (東京都西東京市・72歳)
老妻はひらがなだけのメール呉れ 木村忠信 (東京都豊島区・83歳)
スマホより婆さん操作に手一杯 長野 晃 (奈良県奈良市・83歳)
カタカナ語一本指の指がつる タッキー22 (東京都多摩市・62歳)
ラインして既読つかずに恋終わる 大勝康弘 (東京都板橋区・65歳)
待ち人が背中合わせでスマホ呼ぶ 松永成三郎 (千葉県船橋市・83歳)
失恋も成就もスマホ知っている 鴨井喜子 (福島県会津若松市・76歳)
機種を変え慣れた頃には旧式に 横手敏夫 (埼玉県南埼玉郡・69歳)
一日をスマホで過ごす困りもの 横山閲治郎 (兵庫県西宮市・72歳)
トイレにはむかし新聞いまスマホ 柳谷益弘 (静岡県駿東郡・81歳)
スマホから目と手離せば世が見える 正能照也 (福岡市南区・76歳)
指先でスマホが俺を操作する 八木五十八 (岡山市中区・62歳)
溝深し隣りにいてもラインにて ひー君 (神戸市北区・63歳)
情けなやスマホに自由縛られて 巌窟王 (さいたま市大宮区・78歳)
老人会ついにスマホに乗っ取られ 山登爺 (福岡県春日市・70歳)




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