2018年 1月入選作品 (2017年12月応募分から)


自 由 吟

誉められて日課となった風呂掃除 鳥飼洋子(東京都三鷹市・59歳)
美人かと問えば鏡が答えてる 氷川の杜(さいたま市北区・69歳)
仲が良いふりをしているペアルック 真田義子(仙台市太白区・72歳)
試着室いつもお世辞を言う鏡 浅見忠司(東京都三鷹市・67歳)
化粧して若く見えても手は四十 イカケヤ(名古屋市緑区・65歳)
白髪染めやめて素直に年をとる 鴨井喜子(福島県会津若松市・71歳)
預貯金を余命の数で割って見る 浜千鳥(島根県隠岐郡・81歳)
クラス会セレブの隣暖かい 金子和子(東京都豊島区・79歳)
自由な身監視カメラに写される 風間なごみ(山梨市甲府市・77歳)
仲直りコタツでそっと触れる足 佐藤 光(東京都豊島区・76歳 )
人肌がジワリ伝わる膝枕 笠原たかし(東京都豊島区・76歳)
誉められて家庭菜園作り過ぎ 粒良園枝(東京都三鷹市・64歳)
勤勉に散歩をせがむ冬の犬 荘子 隆(宮崎県宮崎市・66歳)
忘れたと言えば半分許される よもやま話(奈良県宇陀市・74歳)
除夜の鐘撞いて今年の句読点 沢田正司(愛知県常滑市・80歳)



課 題 「昭和」  

童謡も演歌も似合うあの時代 山岸由美子(東京都中央区・年齢不詳)
爺ちゃんの歌はひばりと裕次郎 藤井敬三(東京都稲城市・77歳)
風呂敷をしょえばヒーロー昭和の子 岡本充敏(東京都大田区・59歳)
ラムネ飲む不意に昭和がやってくる 安藤昌之(千葉県浦安市・70歳)
遠ざかるテニスコートのロマンスも 岡田久男(東京都大田区・79歳)
路地裏の夢のたまり場紙芝居 茶唄鼓(広島県福山市・64歳)
水洟でそでがピカピカ光ってた はぐれ雲(東京都西東京市・68歳)
何もない昭和の遊び石を蹴り 風間なごみ(山梨市甲府市・77歳)
七輪の秋刀魚が消えた路地の裏 鴨井喜子(福島県会津若松市・71歳)
米借りて醤油も借りた良い時代 真田義子(仙台市太白区・72歳)
昭和から静かに消えたとなり組 萩原倫子(東京都千代田区・71歳)
食糧不足一生分を喰った芋 美川州平(神奈川県相模原市・85歳)
おふくろの味に昭和の母の影 氷川の杜(さいたま市北区・69歳)
ごちそうは月に一度のクジラ肉 イカケヤ(名古屋市緑区・65歳)
今よりもモノはないけどあった夢 お 酢(福島県福島市・54歳)
古橋は戦後日本の救世主 長島秀治(千葉市中央区・79歳)
モンペはき昭和通りを横切った 國定伊代子(東京都千代田区・77歳)
訳知らぬままに歌った行軍歌 本多秀司(東京都三鷹市・81歳)
忘れない昭和支えた人柱 遠藤靖彦(千葉市稲毛区・79歳)
激動の昭和を生きた自負がある 沢田正司(愛知県常滑市・80歳)
中卒の就職列車増え続け 木村忠信(東京都豊島区・78歳)
ひと眠りさせる昭和の散髪屋 福村まこと(京都市下京区・73歳)
値上げせず昭和のままの定食屋 喜九郎(兵庫県西宮市・56歳)
またひとつ昭和の店が消えていく 荘子 隆(宮崎県宮崎市・66歳)
路地裏に昭和の風が吹き抜ける 亀津房子(東京都大田区・67歳)
万博も東京五輪もいい日和 柳谷益弘(静岡県駿東郡・75歳)
すべからく右肩上がり信じてた 表 明子(東京都新宿区・67歳)
アイデアも歩きタバコで出た時代 橋本勝三(埼玉県所沢市・69歳)
昭和には無かったモンゴル大相撲 松永成三郎(千葉県船橋市・83歳)
傘廻す昭和の芸が又消えた 比良正弘(川崎市中原区・90歳)
消え残る汽車の煙に立ち尽くす 上野道雄(京都市伏見区・80歳)
昭和の世食い物探しくたびれた 長嶋昭美(横浜市緑区・85歳)
俺昭和平成の孫曾孫生む 小林和夫(東京都中央区・80歳)
昭和わろてんか寡婦不自由 ぶんぶく(青森県つがる市・61歳)
昭和なら今年何年いつも聞き 石田達夫(千葉県市原市・65歳)
初恋も昭和とともに遠くなり 長田博昭(東京都葛飾区・72歳)
捨てるのにとても勇気の要る昭和 よもやま話(奈良県宇陀市・74歳)
ご退位に昭和はさらに遠くなる 右田俊郎(東京都大田区・75歳)
くどい程生きて昭和を語り継ぐ 浜千鳥(島根県隠岐郡・81歳)






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