山 行 企 画 の ご 案 内

 東京の染井吉野の標準木こそ早咲きでしたが、ほかの地方では雪解けも遅れ、花も軒並みに
 平年より遅咲きだったようです。

 でももはや春満開です。もうドカ雪はないでしょう。 

 郊外に出れば山が笑い鳥が歌っています。

 今春はもう少し、花を追いかけてみましょう。



            畠堀 操八  2017年4月月14日
                              山行参加申込書は


〇飯舘村・大火山のヤマツツジ祭り

 3月31日に避難指示が解除された福島県飯舘村では、村の復興に向けて様々な試行錯誤が
 始まったばかり。避難中も手入れが続けられてきた元牧場のヤマツツジの大群落を
 見に行きましょう。

 初日はふくしま再生の会の手伝いまたは村内見学、2日目にはあえて歩くと主張しない限り
 826mの山頂付近までクルマ。

 期日:5月13日・14日(土日)
 参加費:2000円、宿泊費1500円、
 交通費:16860円(東京起点往復新幹線)、

 締め切り:5月8日(月)






〇ミツバツツジ・シロヤシオ、欲張りの檜洞丸

 西丹沢の盟主・檜洞丸(ひのきぼらまる)1601mはこの時季、トウゴクミツバツツジと
 シロヤシオの花が見られますが、ごった返す西丹沢山開きの日を1週間外します。
 吉と出るかどうか、

 中級コースです。

 期日:5月27日(土)
 参加費:3500円
 交通費:3920円(新宿起点小田急+バス往復)

 締め切り:5月22日(月)

        






〇レンゲツツジの赤城山


 新幹線を使わないと前橋駅で始発バスに乗れない、!上りはタクシー、下りはバスと
 いう変則交通機関になります。

 カルデラ湖・大沼(おの)辺りはレンゲツツジ満開のはずですが、最高峰の黒檜山
(くろびやま)1828mを目指します。

 期日:6月10日(土)
 参加費:3500円、
 交通費:5000円ほど(東京起点休日お出かけパス利用)+タクシー1台9000円

 締め切り:6月5日(月)


                    





        今年の富士山・村山古道シリーズ

 ◎村山古道ゆったり登山 
  7月29日(土)村山~西臼塚
  8月5日(土)西臼塚~お花畑~新六合

 ◎開山記念村山古道一気登り
  7月9~12日(日~水)田子の浦~村山古道~富士山頂お鉢巡り

 ◎聖護院門跡富士山峯入り修行
  8月20~22日(日~火)田子の浦~村山古道~富士山頂剣が峰








行 っ て き ま し た

 
■三島スカイウォーク と 富士山  2017年3月 25 日(土)

 三島スカイウォークの 命は、富士山が見えるかどうか。.
 「見えなければ半額に?」ダメです、年間を通じて 7割は見えません」。事前交渉が失敗し て
 箱根関所から歩いてきて、峠茶屋のまえで決断を迫れる。

 江戸幕府が 整備した 旧東海道を下れば、三島スカイウォーク に行ける 。石畳で 歩きにくい。
 1000円の渡橋料を惜しんだわれわれは、別荘地 をぐるぐる回って、「推定平安鎌倉古道」
 に入る 。

 この道は土道の緩い下りで、 前半はヒノキの人工林、後半は野菜畑のあいだの農道になる。
 両側には野生のアシタバ ・カラシナ・コウタイサイが、人待ち顔に育っている。誰も 見て
 い ない!!

 茶臼山展望台があり、富士山こそ見えなかったけれど、三島スカイウォークはよく見えた。

 三嶋大社では カワセミの出迎えを受け、きょう一日の総仕上げはもちろん 三島鰻。





 ■フクジュソウの藤原岳   2017年3月30 ・31 日

 近鉄名古屋線 近鉄名古屋線の富田駅で乗り換える三岐鉄道は、電車が前後に揺れる。
 丈夫だろうか 。気がつくと、3両編成の電車に乗っているはわれだけ。

 それでも藤原岳登山休憩所の駐車場には、20 台を超えるマイカーが駐車している。ほとんど
 三重・愛知ナンバーである。

 表口登山道はヒノ キの植林地のなかにジグザグに切られた作業道で、ペースが取 りやすい。
 落葉樹の日だまりに、枯れ葉と同じ色をした花弁3枚の花が咲いてるのに気づく登山者は少ない。
 カンアオイである。ここは三重県であるが、5キ ロ北は岐阜県境、ギフチョウの幼虫の食草が
 このカンアオイ。

 八合目から雪が出てきた。緩い傾斜の続く夏道はまだべったり雪に埋もれているので、尾根筋の
 冬道を直登する。残雪の隙間に、石灰岩が酸性雨で溶け残った石柱=カレンフェルトが出てくる。
 根元にフクジュソウが行列して花を開き始めいる。一面が黄金色に輝くようになるのは1週間のち
 だろうか。

 九合目から上はさらに急傾斜の雪道を登ること30分、ようやく避難小屋・藤原山荘に着く。
 藤原岳山頂までは平らな雪原が500メートルあるが、本日はここまで。

 下山は雪が腐りはじめてよく滑る。滑り台のようにお尻を濡らしなが下る人もいた。

                 *

 翌日は、赤福で有名なお伊勢詣で 。雨のなかをしめやかに歩いてきました



        
       カンアオイの花           カレンフェルトの間にフクジュソウ



 
 ■加波山に春の息吹を訪ねる  2017年3月4日(土)

 加波山といえば明治の自由民権運動=事件であるが、それはさておく。また筑波山につなこの
 一帯は花崗岩大産地であったが、中国に押さて衰退し、山腹には痛々しい石切場の廃墟が連なる
 ばかりで、路線バスも通わない。
  
 しかし古くら加波山権現が祭れた信仰の山で、 明治の廃仏毀釈によって加波山神社本宮 ・親宮・
 中宮の3社となり、今日でも地元集落ご講によって守 られているようだ。

 水戸線は岩瀬駅前から 岡田タクシー。社長さん自の運転で登山口へ。 エバラギ弁がよく聴き
 取れない。

 いきなり加波山神社本宮・親宮の里がある。石碑 ・親宮の里がある。石碑に彫られた講の先達に
 女性名が目立つ。5分もしないうちに金ぴかの「加波山」神社がある。新宗教施設らしい。

 三合目から本宮道を登る。筑波山の展望も利いて、 踏み固められた道は歩きやすい。ジグザに
 切られた急坂を登ると稜線で、本宮の拝殿がある。大きな岩には注連縄が 張られ、至る所に
 お焚き上げの跡が残る。

 巨岩累々の合間に中宮の本殿があり、すぐ下に親宮の本 殿がある。さらに岩棚の下は小さな平地
 になって、親宮拝 殿と中宮拝がある。小ぢんまり していずれも立派な造りである。

 われは われは 西に親宮道を下る。ハンノキとブシの蕾が膨らんでいる。スギの雄花は茶色に
 呆けて粉シーズンの終わりを告げている。三合目観音堂前で野点としゃれ込む。

 出発点の近くお屋敷庭に、シュンラが春を歌っていた。


                    
                      加波山流のお手前
                            
(写真:ムラヤマ亭フジコちゃん)





 ■360度展望の曽我丘陵 2017年2月11日(土)

 豪雪が、山陰地方を埋め尽くそうとしている2月11日の朝、関東地方は無風快晴で明けた。
 車窓から丹沢も富士山もくっきり見える。

 出発は御殿場線始発の国府津駅。駅裏から蜜柑畑の間の農道を登って行くと、左手に小田原
 市街地が広がってくる。大きく被さるのが箱根の連山で、その右、足柄峠の遙か上に富士山が
 そびえる。右手には、輝く相模湾のかなたに三浦半島から房総半島まで、振り返ると伊豆大島と
 利島や天城の山々が連なっているのが分かる。間もなく右側間近に丹沢表尾根が新雪に光り
 ながら迫ってくる。

 日陰では昨日の雪が凍結している。雪の上に、ケンケンパッ、とつづく足跡は野ウサギのものだ。
 本日の最高峰・高山の三角点は246.1mだが、明治19年測量の大日本帝国陸地測量部正式図では
 244.7mである。この1.4m差は、測量誤差ではなく、ここが関東大震災で隆起したことを示して
 いる。古代の東海道が大磯・小磯の海沿いではなく、この曽我丘陵(六本松跡)を横切っていた
 のもうなずける。

 例年より開花が3週間早いためか、梅林の剪定が遅れているようだ。梅の花が満開の桜のように
 呆けて、富士の姿を遮っている。午後になるとさすがに雲が広がり風も強まってきた。
 牧場のアイス工房に立ち寄ってソフトクリームを食べようという話は、いつの間にか立ち消え
 になってしまった。

                      
                       富士山には梅がよく似合う




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畠堀 操八
(はたけほり そうはち)
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